2017/12/21
地震調査研究推進本部の下に設置されている地震調査委員会は、防災対策の基礎となる情報を提供するため、将来発生すりと想定される地震の場所、規模、確率について評価し、これを長期評価として公表しています。
海溝型地震とは、海のプレートと陸のプレートとの間のずれによって生じるプレート間地震と、海のプレート内部の破壊によって発生するプレート内地震を指し、大きな津波を伴うことがあります。
平成29年12月、千島海溝沿いの評価は前回2004年以来のもので、新しい知見を取り込んで改めて評価され、マスコミなどによって大きく報道されました。
北海道東部太平洋側では、沿岸から1~4㎞内陸まで浸水するような津波が17世紀に発生したことが津波堆積物から推定されていて、東日本大震災のように、海溝付近まで破壊が進行する超巨大地震であると評価、規模はマグニチュード8.8程度以上と評価されました。
この地域の超巨大地震の発生間隔は約100~800年とばらつきはあるが、平均発生間隔は約340~380年と評価されていますが、17世紀の発生から、400年程度経過しているため、発生が切迫している可能性が高いとされています。
今後30年以内の地震発生確率は7~40%ということです。
海溝型の超巨大地震が発生したら津波の可能性も高く、沿岸地域の方々は特に注意・対策が必要です。