お知らせ - Part 2
家具類への対策① 安全な家具の配置
2017/11/04
家具の配置には注意が必要です。
<避難経路をふさがない配置にしましょう!>
上のイラストにあるように、家具が倒れたことで避難通路になるべき扉をふさいでしまう可能性があります。
右図のように仮に倒れたとしても扉の開閉の妨げにならない配置にしましょう!
<廊下に家具類は置かない>
外側に開く扉の場合、廊下に物を置いてあると倒れてしまい、避難通路となるべき出入り口をふさいでしまう可能性があります。
段ボールが倒れただけでトイレから出られなくなってしまったということもあるようです。
避難通路になるであろう廊下にはできる限り物を置かないようにしましょう!
<「寝る場所」や「座る場所」にはなるべく家具を置かないようにしましょう!>
置く場合には背の低い家具にするか、家具の置き方を工夫しましょう!
上のイラストのように、できる限り背の低い家具類にすれば危険は多少低くなります。
また、大きな家具類は転倒するであろう場所が寝たり座ったりする向きにならない、下のイラストのような置き方・向きにしましょう!
<その他のポイント>
地震による揺れなどを軽減するため、家具に物を収納する時は、重いものは下へ、
軽いものは上へ収納したうえで、扉をストッパーで固定しておきましょう!
出典:東京消防庁
地震による家具類の動きと被害
2017/11/03
地震の揺れによって、家にあるテレビ、タンス、お皿などが壊れることがあります。
また、大きな物が倒れてきてけがをしてしまったり、お皿が落ちて割れてしまったり、
物が動いて逃げ道が塞がれてしまったりすることもあります。
このようなことが起きないように、タンスを置くところをかえてみたり、
タンスが動かないように固定する方法があります。
地震の揺れで家具類や家電製品がどのような動きをしてどのような被害をもたらすか?をまとめると次のようになります。
●転倒
周囲の人、物への重大な被害
避難通路の障害
火災器具への転倒による火災発生
●落下
周囲の人、物への重大な被害
避難通路の障害
収納物が火災器具上に落下することによる火災発生
●移動
周囲の人、物への重大な被害
避難通路の障害
●変形
収納物の移動、落下、破損
●収納物の落下
周囲の人、物への被害
収納物破損
避難通路の障害
収納物が火災器具上に落下することによる火災発生
●扉の開閉・落下
人への被害
発音による心理的影響
避難通路の障害
収納物の落下
●引き出しの飛び出し
周囲の人、物への被害
収納物破損
避難通路の障害
●ロッキング
周囲の人、物への被害
収納物破損
発音による心理的影響
※出典:東京消防庁
地震に対する建物の備え
2017/11/02
大きな地震が起きても簡単には倒壊しない強い家に住むことが大切です。
家を建てる時には、家の強度について基準が決められています。
しかし厳しい基準の時に建てられた家と、そうでない家があります。
阪神・淡路大震災では6434人の尊い命が奪われました。
死者数の大部分が建物等の倒壊が原因で、現在の耐震基準を満たさない昭和56年以前に建てられた建物に被害が集中しました。
国は住宅や多数の人が利用する建築物の耐震化率を平成15年の75%から平成27年までに少なくとも90%にする目標を定め、
さらに平成32年までに95%とする新たな目標を定め、建築物に対する指導等の強化や計画的な耐震化の促進を図っています。
平成25年時点の耐震化率は住宅が82%、多数の人が利用する建築物が約85%となっています。
耐震化を促進するために、耐震診断や耐震改修にかかる建築所有者などの費用負担を軽くするため、
国や地方公共団体により「補助」「税制」「融資」に係る支援メニューが用意されています。
例えば・・・
●木造住宅の無料耐震診断
昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅の無料耐震診断。
●木造住宅耐震改修助成
無料耐震診断の結果「倒壊の可能性がある」と診断された木造住宅を対象に耐震改修費の一部を補助するもの。補助金額や補助率は市町村によって異なります。
●木造住宅耐震シェルター、耐震ベット設置補助
耐震シェルター、耐震ベットを設置する世帯を対象に助成金の交付を行っています。
※これらの詳細は、各県、市区町村の相談窓口に相談してみましょう!
このような公的に利用できることを調べたり、現実的にできる対策は何か?
まずは労を惜しまないことがいざという時の対応力を高めることにつながります。
災害に対する備えや心構え
2017/11/01
地震、噴火、津波が起きてしまった時のために、準備はできているでしょうか?
これらはいつ起きてもおかしくありません。
現在、日本は大きな災害や少子化におる人口減少など、困難な時代を迎えつつあります。
これを克服するには、自らの命を自ら守る「自助」と、互いに助け合う「共助」の力が大切です。
この2つは人間や社会の「生きる力」といえ、家庭や地域社会での学習や行動を通して育む必要があります。
大きな災害を克服するには
「危険を避ける」
「災害に負けない抵抗力をつける」
「災害後にたくましく回復する力を持つ」
ことがポイントになります。
●危険を避ける
危険を避ける基本は、災害の少ない安全な土地に住むことです。
先人たちは危険を避け、自然と折り合いをつけながら生活をしてきました。
かつての集落場所は危険の少ない台地や丘陵地のふもとが多いようです。
しかし、人口増加と都市への集中で土地が不足し、
昔は危険と考えられていた川沿いや海沿いの低地に住居がたくさん建てられる時代です。
子供たちには、将来のアパート選び、新居選び、マイホームづくりなどで、
安全な土地を選んだ方が良いでしょう。
●災害に負けない抵抗力をつける
家具の転倒防止や家屋を耐震化し、地震の揺れで倒れない対策を講じます。
まずは、自宅の安全確保がすべての基本であり、部屋の平面図に家具を描き、
さらに家具が倒れた場所を描くと、災害時の危険がすぐにわかります。
●災害後にたくましく回復する力を持つ
災害後を想定した事前の準備、例えば家族の安否の確認方法や避難先の確保、
水や食料の備蓄など十分な準備をしておけば、いち早く生活を回復できます。
あた、つらいことを乗り越えるには、体や心を鍛えておくことも大切です。
いざ、災害が起きたら、培ってきた「生きる力」をフルに活かしましょう!
特に冷静さを心がけてください。
ただし、人の心理は、自分の周囲には危険は及ばないものだと思い込み(正常化のバイアス)
判断を誤ることがあります。これは冷静とは言えません。
テレビやラジオから正しい情報を得て、正しく状況を判断することが大切です。
さらに・・・
自分が住んでいる地域で起こった過去の災害や土地の成り立ちを調べていますか?
その手掛かりになるのが「ハザードマップ」です。
マップの種類も、洪水・地震・津波・風水害・高潮など、お住いの地域の特徴によって数種類あります。
インターネットで閲覧できたり、印刷できたりしますが、中には直接配布する市区町村もあります。
配布方法はいろいろありますので、作成元の各市区町村役場へお問い合わせください。
国や自治体等が公開している資料で地域の危険度(地震、津波、液状化)を確認してみましょう!
台風による損害はありませんか?保険金請求について2
2017/10/31
2週連続の台風で被害を受けた方もいらっしゃると思います。
ご加入の保険で補償できるかどうか?
実際にお問い合わせのあった損害や想定される損害の例をいくつかご紹介します。
●エアコン室外機のホースがはずれてしまった
→ 火災保険の風災で修理費用
●雨どいが壊れた
→ 火災保険の風災で修理費用
●屋根瓦が数枚はがれた
→ 火災保険の風災で修理費用
●落雷の影響でテレビ(電化製品)が壊れた
→ 火災保険の落雷で修理費用
●カーポートの屋根が風で飛ばされた、破損した
→ 火災保険の風災で修理費用
●大きな水たまりを走行したら車が動かなくなった
→ 自動車保険のロードアシスタンスで整備工場までレッカーサービス
→ 自動車保険のロードアシスタンス運搬後諸費用で修理中の代車費用
●自宅駐車場で車が水没してしまった
→ 自動車保険の車両保険で修理費用
●強風で飛んできた物にぶつかりケガをした
→ 傷害保険(天災付き)で入通院日数に応じて支払い
●強風で転んで骨折して入院した
→ 医療保険で入院日数に応じて支払い、手術した場合は手術給付金を支払い
上記以外にも様々な災害・損害があるとは思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
ご自宅に損傷はないか?車に傷はついていないか?などご確認いただいた上で、
ご加入保険の取扱代理店や引受保険会社にお問い合わせください。
津波のリスク
2017/10/30
津波が起こると、押し寄せてくる津波で家が壊れたり、
海の水に浸かったりするので、家に大きな被害が出てしまいます
また、車が流されたり、家が流されたりすので、
これらがぶつかって家が壊れることもあります。
津波浸水が膝を超えると死亡する危険性が高まると言われています。
内閣府が東日本大震災の被害実態から、陸地に浸水した津波の高さに応じた死亡率を分析したところ、
1メートル以上では、健康な成人でも立っておられず、ものにつかまっても流されてしまい、
漂流物にぶつかり死亡する確率が高いという結果になりました。
どのくらいの津波がきたら、どのくらい危険なのか?
津波が起きたら、無駄足になることがあったとしても、とにかく逃げることが大事なようです。
噴火によるリスク
2017/10/29
噴火のリスクはいくつかあります。
大きな石が飛んでくることもあれば、肺が降ってくることもあり、熱によって岩が溶けた溶岩が流れてくることもあれば、土砂が水と一緒になって流れてくる土石流もあります。
①火山灰
火山の噴出物のうち直径2mm以下のものを火山灰といいます。
火山灰は、数十kmから数百km以上風に運ばれて広域に降下し、
農作物の被害、交通障害、停電被害、家屋倒壊、航空機のエンジントラブルなど、
広く社会生活に深刻な影響を及ぼします。
平成12年6月26日に三宅島で始まった火山活動は、上空14,000mに及ぶ大噴火などにより大量の火山灰が降りました。
島民の生命、安全を確保するために9月2日、島民の島外避難指示が発令されました。
②溶岩流
マグマが火口から噴出して高温の液体のまま地表を流れ下るものです。
溶岩流が通過した場所の建物、道路、農耕地、森林、集落を焼失、埋没させて完全に不毛の地と化します。
地形や溶岩の温度・組成にもよりますが、流下速度は比較的遅く基本的に人の足による非難が可能です。
昭和61(1986)年11月15日伊豆大島三原山で始まった噴火は、溶岩で山頂火口を満たした後、
割れ目噴火により斜面を流れ下り元町集落に迫りました。
③火砕流
高温の火山灰や岩塊、空気や水蒸気が一体となって急速に山体を流れ下る現象です。
大規模な場合は地形の起伏にかかわらず広範囲に広がり、
火砕流が通過した場所を焼失、埋没させる大きな破壊力を持つとても恐ろしい火山現象です。
流下速度は時速数十kmから百数十km、温度は数百℃に達します。
平成3年6月3日雲仙岳では、山頂から4.3kmの地点まで火砕流が到達し43人が亡くなりました。
その後火砕流は3年間でおよそ1万回発生しました。
④ほか
火山噴火による岩石や火山灰が堆積しているところに大雨が降ったり、
積雪期の火山噴火に伴う火砕流等の熱によって斜面の雪が融かされて大量の水が発生すると、土石流や泥流が発生しやすくなります。
周辺の土砂や岩石を巻き込みながら高速で流下し、谷筋や沢沿いをはるか遠方まで一気に流下し広範囲の建物、道路、農耕地が破壊され埋没するなど、大規模な災害を引き起こしやすい火山現象です。
平成26年の御嶽山噴火は、マグマに熱せられた地下水が急激に水蒸気になって爆発する水蒸気爆発、
平成27年の口之永良部島の噴火は、マグマ水蒸気爆発とされました。
爆発により山体の岩石や火山灰が吹き飛ばされ降下し、大きな被害を及ぼします。
噴火の前兆が明確でなく予測することが難しい火山現象です。
大きな地震によって起こるリスク 2/2
2017/10/28
もし大きな地震が起こってしまったら、私たちの身の回りにどのようなことが起きるでしょうか?
④津波
津波は海底で起こる地震によって引き起こされます。
震源に近いほど津波が到達する時間は短く、大きな地震では揺れている時間が長くなるため、揺れが終わる前に津波が到達して、非難が間に合わなくなる危険性もあります。また、強い揺れで堤防が決壊すると津波が到達する前に海抜0m地帯などの低い土地は浸水します。津波は海岸や河川の堤防を乗り越えて、まちの地下街に浸水することもあります。津波こし、逃げるが勝ちです。
⑤地震火災
地震火災の出火原因には、倒壊した建物などからの出荷と津波火災があります。
倒壊した建物からの出火の原因としては、停電が復旧した際に電気が流れ、破損した家電製品や電気配線から発火する通電火災などがあげられます。
津波火災の原因には、自動車のバッテリーが海水でショートして燃料に引火することや、漂流物がプロパンガスにぶつかって引火することがあります。
燃えやすい木造家屋が密集し、消防隊が行けない場所では火災が大きく拡がる可能性があります。
⑥帰宅困難と生活の混乱
地震の影響で道路が壊れると、車が通れなくなるために消防・救助活動が妨げられたり、救援物資が届かなくなったりします。
また鉄道やバスなどの公共交通機関が運休すると、帰宅が困難になった人、行き場をなくした人が駅に集まり混乱します。
電気、ガス、水道、トイレなどが使えなくなるととても不自由を強いられます。
このような様々なリスクに対して、起こった時どのように行動するか?をイメージしておくことがとても大切です。
また、事前に備えておくべきことはないか?を考えてみることも大切です。
大きな地震によって起こるリスク 1/2
2017/10/27
もし大きな地震が起こってしまったら、私たちの身の回りにどのようなことが起きるでしょうか?
①強い揺れによる被害
地盤が軟弱なほど揺れは強くなります。
平野部の河川や海岸の近くや埋め立て地は水辺の低地にあたり、揺れの強い場所です。
こうした土地に建つ建物ほど倒壊する危険性があります。
また、建物が高くなるほど揺れ幅も大きくなります。
その他強い揺れによって、線路が変形したり、走行中の列車が脱線したり、橋が崩落して交通が寸断される可能性があります。
②液状化
液状化は地下水面が浅く、砂地の地盤で発生します。
このような地盤は水辺の低地に多く、地盤が液状化すると建物が沈んだり傾いたりし、
マンホールが浮き上がったり、地下に埋めた水道管やガス管などが壊れたりして、
家で水やガスが使えなくなることがあります。
また、地下水と一緒に砂や泥が噴き出すと、浮き上がったマンホールによって車の通行が難しくなり、
消防や救急の活動の障害になります。
③土砂災害
土砂災害には山の急傾斜地での土砂崩れや、山を削り、谷を埋めて平らな土地を造った住宅地の地滑り、
河川堤防の沈下や崩壊などがあります。
また、雨が降り続いたあとの地震は、地盤が水を含んで崩れやすくなり、土砂災害を起こす危険性が高まります。